同志社人インタビュー第3回 ~KBS京都 海平和アナウンサー~
同志社インタビュー第3回目は、前回宗田さんにご紹介いただいた、KBS京都のアナウンサー海平和さんにインタビューを行いました。
笑いを交えながら、楽しくお話をさせていただきました。海平さんの魅力が伝わるお話をたくさんお伺いできましたので、ぜひご覧ください!
≪プロフィール≫
海平和アナウンサー(写真:中央)
京都生まれ京都育ち。同志社中、高、大を卒業後、
2010年に株式会社 京都放送に入社。
アナウンサーとして、これまでニュースやスポーツ番組のキャスター、また祇園祭や五山送り火、選挙番組などの進行や、スポーツ中継のリポートなどをつとめてきた。
2022年4月からは、経済情報テレビ番組『Kyobiz』キャスター(金:21時〜22時25分)ラジオ『まーぶる!ファミリーレストランと海平和のめちゃうま』(月:10時〜14時)などを通して京都の情報を発信し続けている。
インタビュアー
・同志社大学法学部3年次生
青木 菜々子(写真:左)
・同志社国際高等学校3年生
折坂 月帆(写真:右)
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どうしてアナウンサーを目指されたのですか?そのきっかけを教えてください。
(海平アナ) もともと人前で話すことは好きだったのですが、大学2年生の頃に「司会者養成講座」の看板を見て、面白そう!と興味を持ったことがきっかけです。その講座に通ったところ、当時、司会者事務所の社長であった先生が「司会のアルバイト」を紹介してくださいました。そして、自分の言葉で何かを伝えることで、空気を変えたり、お客様の反応を見たりすることに楽しさを感じ、アナウンサーになりたいと思いました。
(折坂さん)大学2年生の頃からアナウンサーを目指されたのですね。テレビなどの表舞台に立って活躍されている方は、幼少期からその職業を目指されている印象があったので、驚きました。
表舞台に立って活躍するアナウンサーという職業であるからこそ、大変なことも多いと思いますが、どのように乗り越えていらっしゃるのですか?
(海平アナ) 「アナウンサーは特別な存在」として見られることが多いのですが、どのようなお仕事でも、ストレスとうまく付き合う必要があります。なので、職業に関係なく、苦難を乗り越えるためには、自分の心をご機嫌にする方法を自分で探っていくことが必要なのだと思います。過去には、自分が正しいと思って行動したことを上司に叱られ、不安になったりもしました。そのようなとき、私は、「どこを向いて仕事をするか」ということを意識して仕事をしています。上司の顔色を窺いながら、情報を伝えるのではなく、テレビを見てくれた人、ラジオを聞いてくれた人、取材を受けてくださった方にしっかりと伝えようと気持ちを切り替えるようにしました。落ち込んだ時には「自分の信じるものは何か」を考えると、気持ちが整理しやすくなるかもしれないですね。
(折坂さん) 何かに悩んでいる時は、その本質的な理由を考えることが大切なのですね。確かに、不安になっている状態だと、周りに影響されやすく、自分を見失ってしまうことがありますが、自分の軸となる「自分の信じるもの」を持っていると、どんなことにぶつかっても自分らしく乗り越えられそうな気がします!
海平さんのインスタグラム内で、今年の目標を漢字1字で「耕」(居場所を耕して広げていきたい)と表現されていましたが、今後、具体的にはどのような活動を行うことで、居場所を広げていきたいと考えておられますか?
(海平アナ) 京都を盛り上げたい、京都のためにできることをもっと行いたいという気持ちが、今、自分の中でどんどん強くなってきています。そのために、今までのテレビやラジオのやり方に囚われず、新しい取り組みにチャレンジできる環境作りを行っていきたいなと思います。加えて、昨年から経済情報番組を担当させていただくことになったので、そこで新たな繋がりを作ったり、京都の企業に関する特性などの知識を増やしたりして、京都の役に立てることを行っていきたいと考えています。
(青木さん) なるほど、ずっと過ごされてきた京都という地で、何か新しいことを始めたり、還元したりしていきたいという志をお持ちだということが分かりました。私たちも学生として、何か一緒にできることがあれば嬉しいですし、やってみたいなと思います。
それでは、次に、学生時代のことについてお伺いします。海平さんは、中学から大学までを同志社で過ごされていますが、一番思い出や印象に残っていることを教えてください。
(海平アナ) 中学3年生の生徒会活動が最も思い出に残っています。生徒会は男女4人ずつ、8人で構成されていて、私は副会長をしていました。当時は毎日のように生徒会室に集まり、学園祭の企画などを考えていました。特に、家でいらなくなったペットボトルを学校に持ってくるよう全校生徒に呼びかけ、そのペットボトルを利用して、オブジェを作り校門に設置したところ、京都新聞さんがそのことを取り上げてくださり、とても嬉しかった記憶があります。
自分たちの考えを形にしていくことができるという点がとても面白かったですし、生徒たちを信頼して任せてくれる先生方、自由に様々なことをさせてもらえる環境があったということが、とてもありがたかったです。また、大学ではゼミ活動にも打ち込みましたね。バレエの習い事やアナウンススクール、就職活動を行いながらのゼミだったので、仲間に助けてもらいながら頑張っていました。
【写真:中学生徒会での1枚、大学のゼミ(日経ストックリーグのコンテスト授賞式)での1枚】
(折坂さん) その時は、ただ全力で今を頑張っているだけでも、後で振り返れば、自分のためになっていることがあるのですね。実際に私も高校で生徒会長として活動していたため、海平さんのように、私が大人になった時に、あの頃の活動が今に生きていると思えたら嬉しいです。
同志社で出会った友人や仲間との関わりは現在も続いているのですか?
(海平アナ) 同志社の学生時代からの友人は、現在も宝物です。今でもずっと繋がっています。学生時代に関わってきた人たちが助けてくれることもありますし、自分の楽しみも広がります。また、学生時代にはあまり話したことがなかった人とも、今では一緒にイベントを企画し、お仕事を通じて繋がることもあります。
(青木さん) 密な時間を過ごしたからこそ、社会人になっても、繋がりが続いているのですね。私も、学生時代に仲良くなった友人と、社会に出た後も繋がりを持ちながら過ごしていきたいです。
それでは最後に、海平さんにとって、同志社とはどのようところですか?
(海平アナ) たくさんの人との繋がりを作ってくれた場所です。同志社に通っていたからこそ、繋がることのできた人がたくさんいますし、今でも、新たな縁がどんどん生まれていると感じます。そして、生徒や学生たちの、それぞれの考えを尊重してくれる環境があったからこそ、「自分で考える癖」を身につけることができたように思います。また同志社は、自分の考えを行動に移すことの楽しさを教えてくれました。そして、私が感じたこのような同志社の良さは、今後、社会や時代が変化しても、変わらずにあり続けてほしいと感じます。
インタビューを終えて感想
■青木 菜々子さん(同志社大学法学部3年次生)
私は、現在、就職活動中で「自分が将来どのような社会人になりたいか」ということを考える機会が増えました。そのような中で、今回、海平さんにインタビューをさせて頂き、海平さんのように、しっかりと自分の軸や志を持ちながら、お仕事ができるような社会人になりたいと強く感じました。また、インタビューを通じて、海平さんが「私にとって一番大切なのは、人」だと仰っていたことが印象に残っています。海平さんの学生時代の経験や、社会人になってからの友人とのエピソードを聞いて、学生時代に出会った人たちとの繋がりの大切さに気付くとともに、残りの学生時代を悔いがないように過ごしたいと思いました。
このインタビューを通じて、海平さんとお話することができるとともに、新たな繋がりを作ることができたことにとても感謝しています。ありがとうございました。
■折坂 月帆さん(同志社国際高等学校3年生)
この度は、インタビュアーとして企画に参加させて頂き、これから生きていく中で大切な多くのことを学ばせていただきました。
同志社大学の先輩でありながら、人生の先輩である海平和さんと直接、お話しさせて頂いたことで自分を見つめ直すきっかけとなりました。海平さんは、謙虚でありながら、自分の信念を曲げずに、前に突き進む方でした。また、一人一人の方と目を合わせて、いつも笑顔で挨拶をしたり、こんな私にまで配慮をして下さる海平さんの姿を見て、海平さんが周りに沢山の人を惹きつける理由が分かりました。
アナウンサーとしてだけでなく、人として魅力溢れる海平さんと大学の入学前に出会うことができて、大変嬉しく思います。私も「人との繋がり」を大切にしながら、大学では多くの人と繋がり、成長していきたいと思いました。
【次回の同志社人インタビューに登場してくださる方をご紹介いただけないでしょうか。】
マールブランシュを運営する株式会社ロマンライフの河内優太朗さんと河内康太朗さんを紹介します。
まさに同志社というつながりで、ご縁を頂き、取材やイベントでご一緒させて頂くようになりました。
これからの未来を盛り上げたいと、優しさ、あたたかみのある挑戦を重ねられているお二人も、私の思う同志社らしさだと感じています。
——— 次回は、河内優太朗さん(2007年3月同志社大学商学部卒業)と河内康太朗さん(2009年3月同志社大学経済学部卒業)にご登場いただきます。お楽しみに!