報告レポート(創立150周年記念講演会in横浜)
学校法人同志社と同志社校友会神奈川県支部の共催による創立150周年記念講演会が、11月22日(土)13時30分より横浜・崎陽軒本店6階にて開催されました。会場には校友会神奈川県支部の会員をはじめ、同志社出身者ら100名を超える参加者が集まり、節目にふさわしい盛会となりました。
最初に同志社大学キリスト教文化センター准教授の森田喜基先生が、「同志社は、なぜ京都に創立されたのか」と題して講演されました。森田先生は、創立者・新島襄が1874年に発表した「ラットランド・アピール」から、翌1875年の同志社英学校創立に至る歩みを振り返り、同志社が京都に誕生した歴史的意義を解説されました。お話では、当初は神戸や大阪での設立が検討されていたものの、当時の大阪府知事渡辺昇が過去にキリスト教を弾圧していたことによる影響で計画が頓挫し、京都府顧問・山本覚馬との出会いにより旧薩摩藩邸を譲り受け、京都での設立が実現した経緯が紹介されました。そして、京都府知事槇村正直と大阪府知事渡辺昇の不仲といった裏話も交え、同志社が「新島の祈り」と「京都の改革」の交差点として誕生したと結論づけられました。
続いて、直木賞作家で同志社大学客員教授の澤田瞳子先生が「京都で小説を書くこと」と題して登壇されました。澤田先生は、まず、ご自身の作家活動や同志社でのアルバイト勤務について触れた後、芥川賞と直木賞の違いを解説されました。
そして、交通・情報手段の発展により、作家が東京に集中する必要がなくなり、地方色豊かな作品が増えている現状をふまえて、京都を対象とした小説について、京都が「観光される町」として多様な文学的特質を獲得してきた歴史を、平安時代から現代までの流れに沿って説明されました。そのなかで、大佛次郎『帰郷』の成功が京都ブームの礎となったこと、山村美紗や綾辻行人らによる京都ミステリの隆盛、京都大学を中心とする青春小説やライトノベル、歴史・時代小説など、多彩な「京都小説」の展開を具体例とともに語られました。
両先生の講演は、同志社が設立された京都という都市の多層性を鮮やかに描き出し、参加者に深い学びと感動を与えるものとなりました。150周年という節目に、京都における同志社の歴史と文化を改めて確認し、未来への展望を共有する意義深い催しとなりました。
講演会の最後には同志社校友会神奈川県支部を代表して平川功支部長から両先生に対して「楽しく同志社と京都を知ることが出来ありがとうございました。1年半前から学校法人とともに準備してきた甲斐がありました」との挨拶がありました。
