新島旧邸における八重茶会
2024年10月19日(土)、同志社創立150周年記念事業の1つとして「新島旧邸における八重茶会」が学校法人同志社と同志社大学茶道部の共催、同志社社史資料センターの協力により開催されました。
同志社の創立者、新島襄の妻・八重は、襄の死後、裏千家十三代円能斎宗匠の直門として、茶名「宗竹」を授かりました。八重は自宅「新島旧邸」を改造し、茶室「寂中庵」を設け、たびたび茶会を催しました。
歴史
同志社大学茶道部には、八重ゆかりの茶器が伝来しています。当日は現役部員から11名が参加しました。
この茶会には、八田英二総長・理事長、小原克博学長をはじめ、同志社内各学校の学生、生徒、児童、卒業生、教職員を対象に募集をし、合わせて約40名の同志社人が参加しました。
茶会のテーマである掛軸には「紫気満」が掛けられました。「紫気」は吉兆の前触れを意味し、来年の同志社創立150周年の前触れを連想されるとともに、「紫」は同志社カラーであることから「紫気」を「良心」と解釈し、「良心(紫気)の全身に満ちたる丈夫」が”絆を育む”というテーマで茶会は開催されました。
菓子は創業1755年「京菓子司 俵屋吉富」にこの日のために用意していただいた同志社の徽章をイメージした「三友の集い」が用いられました。「学生・卒業生・教職員の3者の同志社人が絆を育む」という思いが込められています。
茶会後には、同志社社史資料センター調査員の案内による新島旧邸見学が行われました。
亭主を務めた茶道部幹事長の高岡諒さん(文学部3年次生)は「同志社の原点である新島旧邸で茶会ができた喜びはとても大きい。」と話しました。また、亭主として参加した学生の中には同志社女子高校出身の部員もおり、「今回のお茶会を通して、初めて八重の存在を身近に感じた。」と感慨深さを語りました。
同志社の建学の精神や新島襄・八重に思いを馳せる機会となりました。
以上