「マールブランシュ」パティシエのお菓子作り教室 <同志社同窓会協賛>

2025年に学校法人同志社は創立150周年を迎えます。これを記念するために様々な事業が展開されていることは皆さんご存知でしょうか?今回はその中から、8月8日に同志社内4中高生を対象に行われたお菓子作り教室の様子をお届けします!
京都の洋菓子店「マールブランシュ」からパティシエの方をお招きし、お菓子作りを教えていただけるという贅沢な一日になりました。

デントン先生のマーブルケーキ

同志社とケーキには特別なつながりがあります。「同志社のケーキ」とも呼ばれるデントン先生のマーブルケーキはそのひとつです。
デントン先生は同志社に赴任して以来、生涯女子教育に奔走しました。同志社女学校の専任教師となってからは英語や聖書、料理を生徒たちに教えました。西洋料理に馴染みのなかった時代に、洋菓子も含めて画期的な授業が展開されていました。
1924年12月8日に貞明皇后が同志社女学校に行啓された際、「マーブルケーキのつくり方に大へんお心をとめられた」と報告されています。F.B.クラップ著『ミス・デントン』の中でも「訪問のもう1つのシンボルは皇后陛下の前で作られ、陛下が試食のためにお残りになった有名なマーブルケーキのレシピであった。それは同志社のケーキなのだ!」との記述があります。同志社とマーブルケーキの深い絆が感じられるエピソードです。
同志社同窓会及び女子大学史料センターに保存されているノートの中で、直筆のマーブルケーキのレシピが残っています。材料とイラストのみで構成されており、作り方は残っていないものの当時の教え方を追体験することができます。
今回のイベントは、そんな同志社との関わりが深い「ケーキ作り」にちなんで開催されました。このイベントを通して、より同志社の絆を感じられたのではないでしょうか。

美味しいものを食べた時の感動は一瞬でも、その記憶は永遠に残る。

マールブランシュを運営する株式会社ロマンライフ代表取締役社長兼COOの河内優太朗さんからこのようなお言葉をいただきました。普段から毎週一名限定で小学生のお子様にケーキ教室を開くなど、記憶に残るお菓子作りを重視しているのだそうです。
今回のお菓子作り体験においても、お菓子を作る過程の楽しみも味わって欲しいという熱意を感じることが出来ました。

当日の様子をお届けします!

同志社同窓会長南野さん、マールブランシュのパティシエ内牧さんからのお話がありました。

パティシエの内牧さんによるレクチャーの様子。

ハンドミキサーを使って生クリームを泡立てています。

パティシエさんが丁寧に作り方を教えてくれています。

班の仲間で連携して、具材をトッピングしていきます。

最後は飾り付けの工程です!

丁寧に生クリームを絞っています。

皆さん真剣にデコレーションしています!

マカロンやチョコレート、アラザンを使ってデコレーションしていきます。

世界にひとつの、作り手の個性あふれるケーキが完成しました!

理想のケーキが出来て嬉しそうです。

ケーキ作りの後はみんなで試食タイムです!年齢性別問わずみんな仲良くなれました!

参加した生徒にインタビューしてみました!

――どんな工夫をしましたか?
パティシエの内牧さんのアドバイスを取り入れて作るよう心掛けました。

――普段からお菓子作りはしますか?
クッキング部で作ったり、家でもお菓子づくりをする機会は多いです。チョコチップクッキーが得意料理です。

――今回のケーキ作りで楽しかったことは何ですか?
ケーキのクリームをナイフで広げる作業です。
クリームを広げるのが難しかったです。

――難しかったことは何ですか?
崩れちゃったケーキを整えるのが難しかったです。

――普段からお菓子作りをしますか?
お菓子はたまに家でも作ります。わらびもちやクッキーを作るのが得意です。

――参加したきっかけは何ですか?
家庭科部で普段からお菓子作りをしていて、楽しそうだなと思い参加しました。

――こだわったところはどこですか?
生クリームの形です。きれいに整えるのが難しかったです。

教室終了後、ロマンライフのパティシエ、内牧さんにお話を伺いました!

――ケーキ教室を開催するにあたって気をつけていることはなんですか?
初めてケーキを作る方が多いので、とにかくわかりやすく教えることを心掛けています。
家でも作りたいなと思ってもらえるように、特別な調理器具を使わずに作れるレシピをお伝えしています。

――お菓子づくり教室で面白いことはありますか?
たった一つのケーキでも、作る人の個性が出ることです。飾りのないケーキを作る子はほとんどいません。お子さんの考えたケーキを忠実に再現する「ちびっ子夢プロジェクト」では、たくさんの色やパーツが使われた個性溢れるケーキを作ることができます。
今回、普段とは違って大人数相手にケーキ作りを教える中では、班ごとに自然とリーダーシップをとる子が出てきたのは面白いと思いました。

――ロマンライフさんは手作りにこだわっておられますね。
抹茶のラングドシャにホワイトチョコを挟む「茶の菓」のような大量に作るギフトは工場で作っていますが、職人の感覚や繊細さが必要な作業だけでなく、クッキーの箱詰めなど正確さが求められる作業も人の手で行っています。厨房がガラス張りになっているため、お客様はパティシエの作業を見ることができます。

――お菓子作りに対するアドバイスをお願いします。
目、におい、音など自分の感覚を最大限使ってお菓子づくりをすることです。おいしいお菓子は、ツヤがあり見た目からおいしさが伝わります。やや上級者向けにはなりますが、レシピ本に書いてあることだけではなくて五感を活用しておいしい状態かを見極めることが大切です。

――パティシエになったきっかけはありますか?
自分で食べることよりも、作ったものを食べてもらって喜ぶ顔が見たいという思いがきっかけです。お菓子をプレゼントすると喜んでもらえる体験が多く、食べた人を笑顔にしたいと思っています。

最後に

和気あいあいとした雰囲気の中、個性豊かなケーキが完成しました!
普段はなかなか交流できない同志社の他校の仲間と一緒に作ることで、より一体感が生まれたのではないでしょうか。
ケーキ作りを通して笑顔になる、素敵な一日になりました!

執筆者情報

■武田宙(ライター)
同志社大学文学部英文学科2年

■岩本花梨(ライター)
同志社大学文学部英文学科2年

■佐々木瑠偉(カメラマン)
同志社大学経済学部2年

■池愛莉(カメラマン)
同志社大学政策学部政策学科1年


以上、同志社大学広告研究会add’sの4人がお伝えしました!