『Doshisha College Song』 の和訳について
卒業生の方から、「Doshisha College Song」は歌詞が英語ですが、(日本語)の意味はどこかで知ることができますかとのご質問をいただきました。
本日は、同志社歌集にて掲載されております和訳をご紹介いたします。
英語歌詞については、以下URLにて確認いただけますので、合わせてご確認ください。
同志社 校歌 (児玉 実英※ 訳)
1,
同志社よ,その名は一つの目的を意味する。
その学徒の精神的,肉体的に,
神のため,祖国のため,生きんという
一つの崇高なる目的を。
親愛なる母校よ,同志社の学徒は,
ぶどうの枝のごとくつなふがりゆくことであろう。
たとえ,世界くまなく,広くはるかに,
われらさまようとも,汝の教訓は,
われわれの心に永遠に生き続けることであろう。
2,
われわれが同志社にきたのは,
心のより広き糧を求めてだ。
われわれは,真の目的の価値を,
新たな意味において学ぼうとし,
ここにふみとどまっているのだ。
親愛なる母校よ,われわれのつとめは,
堅き心をもって,未来に立ち向かうことである。
なぜなら同志社は,
神のため,同志社のため,また祖国のために
役立てよと,高い目的をもって
われわれに教えてきたからである。
3,
戦雲がその険悪な動向を示すとき,
いく万の愛国者は,武器をもってはせ参ずる。
しかし,われわれは,
久しきにわたる平和の年月のうちに
祖国の名を名声を,いやましにましたいと願う。
親愛なる母校よ,その学徒は,その生涯を,
いつまでも神への信頼に捧げるであろう。
確固不動の目的をもって,われわれは
たえず神のため,同志社のため,
また祖国のために,立たんとするものである。
4,
われわれが生まれた国よりも,
さらに広い世界といえども,
それは一つであることを,われわれは学んだ。
自己愛よりもいや高き人類愛と,奉仕の精神を
われわれは会得した。
親愛なる母校よ。その学徒は
聖なる生涯を送らんがため,励もうとしている。
重ねゆく年とともに,
神のため,同志社のため,同胞のため,
かえりみて悔いなからんがために。
※ 児玉実英氏は元女子大学長で、比較文学・英語英米文学の研究者。
